一貫体制での製造と管理

大手メーカー以外の電線メーカーではあまり見かけることのない導体を加工し完成するまでの一貫生産を行っております。一貫生産のメリットは、ロスタイムが無いことです。製造工程間で発生する下請け工場への納入、作業の待ち時間、引取りなどがありません。

また、品質も自社で管理出来ることにより均等な生産が可能です。不良品が出た場合も迅速な対応をしやすいなどの利点があります。この一貫生産の強みを活かして、導体の加工方法や絶縁体·シース等の被覆の方法を検討することにより、さまざまな使用場面に対応できる新しい機能や性能を持つ電線の開発を進めております。

  • 安定した品質

    全工程にわたり自社による厳しい品質チェック体制を敷いており、高い品質、安定した品質を維持することができます。

  • 納期の対応

    一貫製造できる中小企業だからこそできる納期の対応が可能です。

  • 新しい提案

    使い勝手やコストの低減など、お客様に寄り添って提案します。

主な製造フロー

  • FLOW-01

    伸 線

    2.6mm又は1.2mmの口径の(裸線)銅線を引張り荷重をかけながら切削ダイスなどの治具の穴に通し銅線を伸ばします。いくつか取付けられている切削ダイスの口径は先に行くほど徐々に小さくなっており銅線を少しずつ伸ばし、細くする作業を行っております。

  • FLOW-02

    編 組

    0.14mmの銅線を巻き取ったコイルを機械にセットして導体に絶縁体を被覆した中心導体の周囲に自動で編みこみ、網状に施したもの(いわゆる同軸ケーブル)を製造しております。

  • FLOW-03

    押し出し

    導体(いわゆる銅線)に絶縁体であるポリエチレン又は塩化ビニルの樹脂を温めて溶かし導体に被覆する作業を行っております。押し出し行程導体(いわゆる銅線)に絶縁体であるポリエチレン又はポリ塩化ビニル (PVC)を主材料とし、用途に応じて、強さや耐久性、作業性、その他の性能を改善するための充填剤、塩化ビニルに柔軟性を与える、可塑剤、着色剤、製品使用時の劣化を防止する為の添加剤。又は、環境負荷影響による製品の変色・汚れが発生する現象を防止するための安定剤等を配合したコンパウンド樹脂を溶かして被覆する作業を行っております。

  • FLOW-04

    照 射

    絶縁体であるポリエチレンに電子線を照射することにより分子同士の間に橋を架ける様に接続することができます。分子同士の間に橋を架けることにより結びつきが強くなり物質の特性が改善し耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱性、耐油性を向上することができます。